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- 2022.06.03

マスクメイク&おうちメイク第1回「マスクメイク~お仕事編~」

TAKAKO流 “お仕事マスクメイク”

お仕事メイクbefore_after

マスクメイクを進める前にTAKAKOさんからワンポイントアドバイス!
「ふだんお仕事用のメイクはナチュラルに仕上げる人も多いと思いますが、マスクをつけたら見えるのは当然目元だけ。いつもよりちょっとしっかりめに仕上げてあげても、派手に見えてしまうことはありません。マスクをするからこそインパクトのある目元で、デキるイメージを印象づけて!」

1.アイホール全体&眉の下にハイライトをのせる

お仕事メイク_ハイライト

「パール感のある淡いカラーをまずまぶたに仕込むのは、TAKAKO流アイメイクの鉄則です。目元にグッと立体感が出ますよ」とTAKAKOさん。
シャンパンベージュのアイシャドウをブラシに取り、手の甲でまんべんなくなじませてからアイホール全体にのせます。

お仕事メイク_ハイライト

同じ色を、眉の下にのせます。眉の中央から眉尻にかけての長さで、アイホールよりは少し濃いめにのせて。

2.ブラウン系2色のメインカラーをのせる

お仕事メイク_アイシャドウ

パール感のある明るめのベージュ&ブラウンの2色のアイシャドウをブラシに取り、手の甲でまんべんなくなじませてからメインカラーをのせます。二重の人は二重幅に、一重や奥二重の人はアイホールの下三分の一程度が目安です。

お仕事メイク_アイシャドウ

メインカラーは色味が強いので、アイシャドウを手の甲でなじませる時に、ブラシに残すアイシャドウを気持ち少なめに。一気に塗るとグラデーションにならず、線を描いたようになってしまうので、少しずつ置いていくように色をぼかしつけます。

3.アイラインを引く

お仕事メイク_アイライン

ペンシルアイライナーでアイラインを引きます。この時、使用するペンシルライナーの色はブラックやブラウンなど、何色でもOK。目とまつ毛の隙間を埋めるように、目のキワにやや太めに引きます。

お仕事メイク_アイライン

濃いブラウンのアイシャドウをアイライナーブラシに取り、手の甲でまんべんなくなじませたらアイライナーの上をなぞるように、目じりから1mmほど長くアイラインを引きます。
ペンシルでアイラインを引いた上にパウダーのアイシャドウをのせることで崩れにくくなり、アイラインを引くのが苦手な人でもラインを細かく調整できる便利なテクニックです。

4.“ラブトライアングル”に締め色をのせる

お仕事メイク_締め色

TAKAKOさんが“ラブトライアングル”と呼んでいるのが、黒目の真下から目じりを囲むような三角形のゾーン。
ブラウンのアイシャドウをブラシに取り、手の甲でまんべんなくなじませたらこの“ラブトライアングル”にのせます。
ここに締め色をのせることで、目を大きく見せることができ、とくに一重&奥二重の人にはおすすめです。

5.ボルドーのマスカラを塗る

お仕事メイク_ボルドーマスカラ

まつ毛をビューラーでカールアップしたら、上まつ毛にボルドーのマスカラを塗ります。中央は上に向けて、目じりは外に流すようなイメージで。下まつ毛にも同じボルドーのマスカラを、中央は下に向けて、目じりは外に流すように塗ります。

6,“エロティックゾーン”に光沢をプラス

お仕事メイク_エロティックゾーン

TAKAKOさんのいう“エロティックゾーン”とは、下まぶたの目頭から黒目の真下にかけてのゾーン。パールホワイトのアイシャドウをブラシに取り、手の甲でまんべんなくなじませたら、この“エロティックゾーン”にのせます。あればパールホワイトのアイライナーでもOK。
このゾーンにハイライトとなる明るい色をのせることで、レフ板効果で目元がパッと明るくなり、ともすると地味&暗く見えてしまうブラウンメイクを華やかな印象へとブラッシュアップすることができます。

※使用アイテム:すべてTAKAKOさん私物

<TAKAKOさんからの美メッセージ>

目ヂカラをアップして、マスクに負けない顔に!

もともとメイクが好きな人はともかく、苦手&面倒と思うタイプの人ならマスクをつけるのをいいことに、メイクしない、もしくは簡単でいいや、と思ってしまうのでは? でも実は、マスクをしている・していないに関係なく、実際の顔だち以上に美人に見える人は、“目元美人”なのかもしれません。
「街を歩いていて “あの人きれいだな”」って、パッと目を引かれることってありますよね。そんな人たちに共通するのは、アイメイクがばっちりキマっていること。マスクをするのが当たり前になってつくづく思うんですが、本当に目元って人の印象を左右しますね。
マスクをしなければ、鮮やかなリップをするなど、アイメイクを引き算してほかのパーツでインパクトを出すこともできますが、今や美人の判断基準は、目元一発勝負ということになります。
考えようによっては、目元しか見えないからこそいつものアイメイクにほんのひと工夫をプラスするだけで、一気に美人見えするってことなんです。ほかのパーツで凝ったメイクがしづらい分、アイメイクに手間をかける余裕もできますよね。
ふだんは使わないような鮮やかな色にトライしてみたり、“ラブトライアングル”や“エロティックゾーン”にもカラーやハイライトを入れて、マスク生活ならではのアイメイクを楽しんでみてくださいね。

メイク崩れをマスクのせいにしちゃダメ!

マスクを取ると内側にべったりファンデーションやリップがついている……そんな経験、ありますよね。とても人目にさらせないマスクの内側は、女性にとって、今や見られたくないゾーンのひとつといえるかもしれません。
「マスクの内側に多少メイクがついてしまうのは、残念ながらどうしても避けられません。問題なのは、その量。全体にベッタリなら、ファンデのつけすぎサイン!
パウダーはやはり落ちやすく、マット肌が老け見えしてしまうので、私はリキッドファンデーションをおすすめします。使う量は、パール一粒分ほどで十分。年齢を重ねている人ほど、くすみやシミを気にして厚塗りしがちですが、厚く塗れば隠せるというものでもありません。むしろ悪目立ちしてしまいます。
つけ方も大切で、まずは指先も含めて手全体にまんべんなくリキッドファンデーションをなじませます。下から上に向けて、手のひらを顔に密着させながら広げて、最後にハンドプッシュでパッティング。余計なファンデーションが肌に残らないように、お肌にヴェールをまとわせるイメージで仕上げましょう。
それでも気になる場合は、メイクをキープさせるスプレーやミストを取り入れるのも手ですが、まずは、薄づき&ツヤ肌ベースメイクを心がけてください。」

マスクでも笑顔で顔の筋トレを!

マスクをつけることが日常的になり、メイクに対するモチベーションはどうしても下がりがち。それどころか、マスクで見えないからと表情もとぼしくなってしまい、「そういえば今日笑ったっけ?」なんて日も……。そんなあなたにTAKAKOさんが喝!
「私自身、今でもマスクを毎日するのは、正直イヤです。マスクをすると、表情が見えないのでどうしても暗い印象になってしまいますし、マスクで押さえつけられること自体、お肌にも負担がかかります。
マスク生活を送るようになってよく聞くのが、“顔が前よりたるんでる気がする”とか、“ほうれい線が深くなったかも”といったお声。それもそのはずで、マスクをすることで無表情な時間が増えて、顔の運動量が下がってしまっているんですよね。顔にも筋肉がありますから、意識して動かすようにしないと、体の筋肉といっしょで筋力が落ちてしまうのも当たり前なんです。
今回の撮影でも、モデルさんに“マスクしててもしてないつもりで笑って”と言いましたが、目元しか見えてなくても、笑っているかどうかって思っている以上にハッキリ出るんです。見える部分が限られるということは、むしろいつも以上に表情豊かでないと伝わらないということ。
無表情でも美しく見える人は、生まれながらに美人な恵まれた人だけ。ほとんどの“美人”たちは、美しくなる努力を重ねた結果としてその誉め言葉を手に入れているんだと思います。マスク越しでも笑顔であることが伝わる人って、人としても可愛らしいですよね。
笑顔はどんな美容コスメより効果絶大。ちなみに、私はとくに笑えるネタがなくても、鏡やときには空に向かって、笑顔で“ありがとう~”とか“感謝してまーす”とかポジティブな言葉を大声で口にしています。声を出すことで、より笑顔の筋トレ効果がアップするんですよ」。

Profile

お仕事メイク_TAKAKOプロフィール

TAKAKO

ロンドン、NYでメイクアップアーティストとして活躍後、帰国。『VOGUE』などの雑誌、広告、NYコレクションの表紙等を手掛ける。日本へのヘアメイクの第一人者の一人。そのグローバルなメイクテクニックは幅広い層に絶大な人気を誇り、モデルや女優はもちろん、政界に携わる人をも魅了。30年以上培ったノウハウを活かしたコスメをプロデュースするほか、近著『もう常識にはとらわれない! 50歳からのいい女』(かざひの文庫)など著書多数。メディアや公演・イベントなどを通じて、世の女性一人ひとりが輝く為の情報発信している。

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イラスト/和全 撮影/加藤タカミツ モデル/鈴木みら 取材・原稿/船津麻子