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- 2022.06.07

マスクメイク&おうちメイク 第4回 「おうちメイク~アイメイク編~」

TAKAKO流 “おうちアイメイク”

0_おうちアイメイク

「“おうちメイク”のようなナチュラルなメイクでは、とくに眉が顔全体の印象を大きく左右します。眉を描く前にしっかり位置を決めておくことが大切。一度覚えてしまえば応用がきくので、ぜひマスターして。アイライナーやマスカラをしなくても、眉をきれいに仕上げれば、印象的な目元が作れるので、アイメイクをサッと済ませることができますよ」。

1.眉をきれいにとかす

1_眉をきれいにとかす

「眉を描く時、すぐにアイブロウライナーなどを引いてしまっていませんか? 髪と同じで、眉もまずとかすことで仕上がりに差が出ますよ」とTAKAKOさん。
眉頭は、アイブロウブラシを立ててやや上向きに、眉の中間から先にかけてはアイブロウブラシを寝かせてスッと流すようにとかします。眉の毛流れを整えることで、これから描く眉の位置決めもしやすくなります。
 

2.眉の位置を決める

2_1眉の位置を決める

あご先から頬へ、指先から手のひら全体で上方向へ軽く持ち上げるようにしながらリキッドファンデーションを塗ります。何度か繰り返し、ムラなく仕上げましょアイブロウブラシなどを使って、眉を描く位置を決めます。眉山は、黒目の外側に垂直にくる位置が理想です。

2_2眉の位置を決める

眉じりは、鼻筋に対して小鼻(鼻の穴のふくらみの外側)から45°の延長線上に来る位置に。

2_3眉の上側を描く

眉頭は、小鼻から垂直になる位置を取ります。

3.眉の上側を描く

3_眉の上側を描く

アイブロウペンシルで、眉頭から眉じりに向けて眉の上側を描きます。眉の上側は“描く”イメージでOKですが、一気に濃く色をのせてしまうのではなく、薄く描き重ねるようにするのがコツ。

<使用アイテム>
TAKAKO スターリングアイブロウ¥3,600+税/光研
TAKAKOさんプロデュースのペンシルタイプのアイブロウ。ほどよくクスミのある「3Dブラウン」カラーは、多くの日本人の眉の色に自然になじみます。ふんわりとやわらかな発色ながら密着感があり、立体的にな眉に仕上がります。
 

4.眉全体を描く

4_眉全体を描く

眉の上側以外は、毛を1本1本植えるようなイメージで描いていきます。ぼかしながら重ねるようにしていくと、自然な奥行きが出せます。

5.ふたたび眉をブラッシング

5_ふたたび眉をブラッシング

眉全体を描き終えたら、ここでふたたび眉をとかします。眉を描くことで毛が寝てしまうため、その毛を起こすように空気をふくませます。1.同様、眉頭はアイブロウブラシを立て、眉全体はブラシを寝かせてブラッシングを。

6.眉じりを描く

6_1眉じりを描く

眉じりは、眉の上側と下側が自然に重なるように細くつなげます。

6_2眉じりを描く

眉が完成。自眉の足りない部分を補いつつ、仕上がりはあくまで自然&好印象な目元に。

7.まぶたにハイライトをのせる

7_まぶたにハイライトをのせる

ホワイトパールのクリームタイプのアイシャドウを薬指に取り、手の甲でまんべんなくなじませたらアイホール全体にのせます。このひと手間で、まぶたに立体感を出すことができ、どんなアイシャドウの色合いも引き立ててくれます。
ちなみに、人差し指だと力が強くかかりすぎるので、指で塗ったりなじませたりする際には、薬指を使うクセをつけて。

8.アイシャドウを塗る

8_アイシャドウを塗る

ピンクとベージュのアイシャドウをブラシに取り、手の甲でまんべんなくなじませたら、アイホール全体にオン。2色を混ぜることで立体感が出て、自然に血色をプラスするができるので、クスミを感じさせない明るい目元に。

<使用アイテム>
TAKAKO スターリングパウダー¥8,600+税/光研
TAKAKOさんプロデュースのマルチパウダー。ピンク、ベージュ、レモンイエローのパウダーがひとつに。フェイスパウダー、チーク、アイシャドウなどマルチに使えます。色を混ぜて使うことでメイクの幅がさらに広がります。ブラシ付き。
 

<TAKAKOさんからの美メッセージ>

まぶたのハイライトで目元に光の魔法をかけて!

アイシャドウってどうやって塗っていますか? アイシャドウをブラシに取ったてそのまままぶたにオンしたり、パウダーアイシャドウを指先でぐりぐり塗っておしまい! なんて人もいるのでは。そんな間違ったアイシャドウの塗り方をTAKAKOさんが正します。
「メイクをきちんと勉強したことがある人はそう多くないと思います。いわば皆さんメイクの“無免許運転状態”なんですよね。アイメイクの場合、まずまぶたにファンデーションは塗らないこと! せっかく目元は立体的なパーツなのに、ファンデーションを塗るとのっぺりしてしまいます。
そして、ハイライトもマストです。シャンパンカラーのホワイトやベージュ、淡いピンクがおすすめ。できればクリームタイプがベストですが、パウダータイプならパール感のある色ならOKです。ハイライトをまずアイホール全体に仕込むことで、目元に“光のキャンバス”を作ってあげることができるんですよ。
クリームタイプのアイシャドウ以外は、指ではなくブラシに取るのがベスト。これはフェイスパウダーやチークも同じですが、アイカラーもブラシに取ったら必ず手の甲でなじませましょう。パウダーをブラシにまんべんなく行きわたらせることが、ムラにならない最大のコツです。」

アイシャドウに“似合わない色”はない!

毎シーズン、さまざまなコスメブラントから数えきれないほどのアイシャドウが発売され、雑誌やメディアでは“今シーズンの流行り色”などが特集されます。「私には似合わないかも」、「まだ前のが残ってるし」なんて言っていると、“古くさい顔”になってしまうかも!?
「目元って思っている以上に、顔の印象を左右するんです。髪の色を変えるとガラッと印象が変わりますが、アイメイクを変えればもっと手軽にイメージチェンジすることができます。服を毎日着替えるように、アイメイクも毎日替えていいんです。
アイシャドウに似合う・似合わないをいう人もいますが、私は似合わない色なんてないと思っています。似合わないという人は、たぶんその色があんまり好きじゃないんだと思います。アイライナーのように細く描くなど、派手に見える色も、取り入れ方次第で楽しめますよ。
似合う・似合わないよりも大切なのは、“今日一番ワクワクする色”をまとうこと。せっかくのおうち時間、ふだんはなかなかトライしないアイメイクに挑戦してテクニックを磨くのも楽しいですよ。いつもの色に手を延ばさずに、アイメイクを冒険するだけで、新しい自分に出会えるはずです!」
 

美人かブスかは、眉で60%以上決まる!

眉は、太さや形、密度など眉毛の生え方も違えば、そもそも剃ったり抜いたりしてもう生えてこない! という人まで個人差が大きいパーツ。メイクというと、アイメイクやリップなどカラーメイクに目がいきがちですが、顔の印象を握るのは実は、眉なんだとか。
「長年、メイクアップの技術だけでなく顔相学や最近では脳科学まで手を広げて“どうしたら人は美しい顔になれるのか”を研究している私ですが、美人とブスを左右する一番大切なパーツを選ぶとしたら、スバリ“眉”です。
顔には心が宿りますし、顔は人の玄関でもあります。メイクで顔の印象をよくできるなら、むしろ手軽だと思うんです。そんな顔の印象をパッと左右するのが、眉。例えば、眉を一文字に描いてしまうと、表情に乏しく地味な印象になりますし、ㇵの字眉なんて困ってなくても困ってそうに見えますよね。逆に、もともとの顔がそれほどじゃなくても眉がキマっていれば、不思議と美人見えするんです。


おうち時間が長くなって眉を描かなかったら眉毛が薄くなったり、生えてこなくなった……なんて恐ろしい話も聞きます。私から言わせれば、眉を描かないなんて絶対NGなんです。
今回の“おうちメイク”では、眉をナチュラルに仕上げましたが、ほんの1~2mm眉を高くするだけでハリウッド感を出すことができます。似合うアイブロウを身に付けたら、なりたい自分のアイブロウにトライしたら、運気も上がるかも!?」
 

Profile

TAKAKO


 
ロンドン、NYでメイクアップアーティストとして活躍後、帰国。『VOGUE』などの雑誌、広告、NYコレクションの表紙等を手掛ける。日本へのヘアメイクの第一人者の一人。そのグローバルなメイクテクニックは幅広い層に絶大な人気を誇り、モデルや女優はもちろん、政界に携わる人をも魅了。30年以上培ったノウハウを活かしたコスメをプロデュースするほか、近著『もう常識にはとらわれない! 50歳からのいい女』(かざひの文庫)など著書多数。メディアや公演・イベントなどを通じて、世の女性一人ひとりが輝く為の情報発信している。

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イラスト/和全 撮影/加藤タカミツ モデル/鈴木みら 取材・原稿/船津麻子